独占！契約解除

こんにちは。タイマミキです。

在宅のお仕事を契約解除になったお話をしましたが、

昨日とうとう作業終了しました。

実はホッとしたの。

だってやりたくない仕事だったから。

私がやらかしてしまって、

契約解除を言い渡されてから

ずっと一か月

「お前はダメだ」

と責められていたような気持ちでいました。

直接言われたわけではないけれど

自分で勝手にそう解釈していました。

なのでもう関わることがなくなったと思うと

スッキリ！！！

反省はすれど後悔はないです。

しょうがない、

先方も自分のビジネスをうまくいかせるためには

私が不必要だったし

私も副業をするには仕事を好きでなかったし。

確かにはじめはお金が必要で、

将来のことを考えて始めた副業ではあったのだけど、

「あれ？これがわたしの

やりたいことだっけ？」

「なんか私の意志と違う…」

先方の信頼を裏切った形になってしまったのは

本当に反省しかないのだけど、

自分の気持ちに正直になった結果だから

やっぱりしょうがない

田宮陽子さんのブログに励まされました

ありがとうございます！！！

今はこーんな気持ち

サクラきれい🌸

１１

「まさか、役を降ろされたのかい？

演出家にいらないと言われたのか？

なんてこと・・

でも、仕方ないよ・・智、げんきだ・・」

「違うって。

僕が帰って来たのは

ライブも終わって稽古までちょっと時間があったから

例の契約の件がどうなったのかと思ったからだよ。

何言ってんのさ、父さん。

それにさ、増田君が久しぶりに飲みたいっていうから。」

変な誤解をしてくれた父さんに

ほっとしながら怒った振りで弁解した。

本当の理由・・・。

翔が消えて動揺してなんて・・・いえない。

そしてそれを知ったのが、

自分の受診があったからなんて・・

絶対に言えない。

入院を勧められているなんて・・・

こんなに僕の舞台を楽しみにしているんだもの・・

「父さん、それで契約はどうしたの？

弁護士をいれて相談するの？

僕らじゃわからないもの」

一気に話をすり替える僕に父さんは、

黙ってさっき手紙をしまっていた封筒を差し出した。

「これは？」

「母さんが後悔していた契約書だよ。

相手先から契約解除が通知されてきた。」

僕はガサガサと中身を出して広げた。

契約解除についてと書かれたA４の書類の後ろには

櫻カンパニーと、大野陶房との契約書がついている。

通知書には当社の都合により契約を解除するので

違約金は発生しない、

契約書は返還すると記載されていた。

「何、なんで？」

「私にもわからないが、

相手の会社に何か不都合が起きたらしい。」

何度書類を見返しても、明確な理由は書いてない。

「これ、信じられる？

おかしいでしょ。

騙されていない？」

変だよ。

展覧会をやめる理由がない。

父さんの作品の展覧会は何処でも、人気だ。

美術品クラスは高いし、父さんもあまり売らないけど、

日常で使える大野陶房の陶器を販売すれば、

収益もかなり上がるはず。

それをやめるなんてさぁ」

「相手の理由なんかどうでもいいだろ。

とにかく、契約は無くなった。

うちの希望通りだ。

それでいい。

これ以上何も言うつもりもない。

智もそれでいいだろう？

母さんに報告だけしよう。」

何故だか不機嫌になっていく父さんに、

僕は頷くことしかできなかった。

父さんは僕に何も言わなかった。

これが翔の払った過分なお礼だということを。

翔があの契約の相手方だということも。

１１

「まさか、役を降ろされたのかい？

演出家にいらないと言われたのか？

なんてこと・・

でも、仕方ないよ・・智、げんきだ・・」

「違うって。

僕が帰って来たのは

ライブも終わって稽古までちょっと時間があったから

例の契約の件がどうなったのかと思ったからだよ。

何言ってんのさ、父さん。

それにさ、増田君が久しぶりに飲みたいっていうから。」

変な誤解をしてくれた父さんに

ほっとしながら怒った振りで弁解した。

本当の理由・・・。

翔が消えて動揺してなんて・・・いえない。

そしてそれを知ったのが、

自分の受診があったからなんて・・

絶対に言えない。

入院を勧められているなんて・・・

こんなに僕の舞台を楽しみにしているんだもの・・

「父さん、それで契約はどうしたの？

弁護士をいれて相談するの？

僕らじゃわからないもの」

一気に話をすり替える僕に父さんは、

黙ってさっき手紙をしまっていた封筒を差し出した。

「これは？」

「母さんが後悔していた契約書だよ。

相手先から契約解除が通知されてきた。」

僕はガサガサと中身を出して広げた。

契約解除についてと書かれたA４の書類の後ろには

櫻カンパニーと、大野陶房との契約書がついている。

通知書には当社の都合により契約を解除するので

違約金は発生しない、

契約書は返還すると記載されていた。

「何、なんで？」

「私にもわからないが、

相手の会社に何か不都合が起きたらしい。」

何度書類を見返しても、明確な理由は書いてない。

「これ、信じられる？

おかしいでしょ。

騙されていない？」

変だよ。

展覧会をやめる理由がない。

父さんの作品の展覧会は何処でも、人気だ。

美術品クラスは高いし、父さんもあまり売らないけど、

日常で使える大野陶房の陶器を販売すれば、

収益もかなり上がるはず。

それをやめるなんてさぁ」

「相手の理由なんかどうでもいいだろ。

とにかく、契約は無くなった。

うちの希望通りだ。

それでいい。

これ以上何も言うつもりもない。

智もそれでいいだろう？

母さんに報告だけしよう。」

何故だか不機嫌になっていく父さんに、

僕は頷くことしかできなかった。

父さんは僕に何も言わなかった。

これが翔の払った過分なお礼だということを。

翔があの契約の相手方だということも。