メッシ 守りたいものがあります

仲の良い同業者さんからのご依頼です。

SG5のフォレスターが、時々ECOランプが点滅するそうで、

点滅し始めるとシフトショックが出だすとの事。

症状は、ある程度走ってからが出やすく、

短距離だけの移動だと症状は出にくいそうです。

ご来店頂き、診断機にてチェック。

・P0763 シフトソレノイドバルブC／電気的故障

・P0732 ギアレシオ／2速レシオ異常

との診断結果です。

ATFの劣化でもこの症状は出る様ですが、

そこから診断を進めていくと、ソレノイドバルブが悪い事が判明。

調べ方はファイネスに掲載されています。

余談ですが、

このフォレスターは、「 平成14年式　TA-SG5 」　ですが、

そのままを信じてファイネスで14年～で検索をすると、正しい答えは導かれません。

ファイネスの画面です。

この車両の諸元から判断をすると赤丸から入るのが正解の様ですが、実は、青丸から入らないとこのミッションには辿り着けません。

そして、青丸から入って正解のミッションに辿り着いて正しい診断が出来たとしても、ファイネス上では

「 コントロールバルブボディは、非分解のため、ASSYで交換する 」

と書かれています。

ファイネスの言う事を信じていたら、そもそもこのページには辿り着けないので(笑)、別に信じない訳ではないですが、諦めるのはスバル部品に供給の有無を確認してから！

ま、供給が無いといわれてもまだ方法がありますが・・・

スバル部品から「 ソレノイドのセットで供給がありますよ！」との回答。

やったー！！

部品が入荷したのでお預かり。

現在ミッション内に流れているATFを比較用瓶に採取します。

真っ黒に汚れています。

オイルパンを取り外し。

ストレーナーはバルブボディASSYでないと供給が無い事は確認済み。

メッシュ構造なので、取り外して洗浄します。

ソレノイドに繋がっているハーネスをすべて取り外し。

ソレノイドプレートと一緒に取り外します。

新品に交換をして、

プレートで固定してハーネス接続。

ストレーナーを綺麗に清掃。

磁石には大量の鉄粉が付着。

随分とお痩せになられました。

オイルパンの方にも大量の鉄粉が残留。

何が大変って・・・

液状ガスケットタイプは、この作業が大変なんです(^^;

綺麗に掃除をして液状ガスケットを再塗布し組み付け。

ATFフィルターはミッションのすぐ上に装着されています。

もちろん新品に交換。

抜けた分を先に充填してからエンジン始動します。

5.5リットルの新品ATFが入っているとは言え、まだまだ真っ黒です。

圧送交換を開始します。

圧送交換を繰り返すことで、ようやくここまで綺麗になりました。

ATF油量を調整。

圧送交換のホースを取り外す際に抜けてきたATFを比較用の瓶に採取。

交換前と交換後で、ここまで差が出ました。

ソレノイドのエア抜きをしてから試運転をし、

最後に今一度診断機を接続してエラーが入っていないことを確認し、すべての作業終了です。

今回のAT修理では、

　・ATオイルパン脱着清掃

　・ATバルブボディソレノイド交換

　・ATオイルパンガスケット（液状）

　・ATFフィルター

　・ATF圧送交換

以上の作業を行っております。

今回の修理ご請求額は、　￥　88,530－　となっております。

ご用命、ありがとうございました<(_ _)>

　
　＜参考データ：車両走行距離　　121,000km＞

※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。
 

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