あれから、期末テストが無事に終わり、
春休みを迎える事となった。
春休みは大体二週間少々の期間があるので、冬休みとは違って由依を遊びに誘ってみる事にした。
由依も、期末テストは本人の言っていた通り、何とかなったらしい。
何だかんだで、ある程度勉強は出来るのだと思う。
「ううん、特にない」
「じゃあさ、遊ばない？」
「いつ…？」
「それを今、決めたいんだけど…」
「うん、良いよ」
由依は、期末テスト以来マスクを着用する事がなくなった。
まぁ、本人曰く花粉症だから、またマスク生活に逆戻りと言っていたけど。
立ち話も何だったので、いつも登校時に待ち合わせをする公園のベンチに座って、予定を立てる事にした。
「あのさ、理佐…」
ベンチに腰を掛けるなり、由依が何とも言えない表情で言葉を発した。
「どうしたの？」
「私さ、あんまり人と遊んだ事、ないんだよね…」
「うん」
「だから、予定立てようって言われても、何を考えたら良いのか、分からない…」
由依はそう言って、目を伏せてしまった。
由依の家庭の事情がどういったものなのかは分からないけど、門限や規則が厳しい家なのかな？
でも、私はただ由依と遊びたいだけ。
出掛けたいだけだから、特にそこまで細かく事を決めようとは一切思っていなかった。
そして、由依は本当に予定の立て方を知らないのか、案の定、何も提案をして来なかった。
何時に何処に集合して、何処へ向かう等、案を出したのは私だ。
ただ、由依はあまりお金を掛けたくないらしくて、映画館やショッピングは却下された。
でも、ここの地域で一番大きなショッピングモールにはまだ行った事がないらしくて、何も買いはしないけど、中を見たいと言っていた。
それから、大凡の予定が立て終わったので、家に帰ろうかと立ち上がった。
「あ、理佐」
すると、由依が何かを思い出したかの様に声を上げた。
「その、遊ぶ日って…服装は…」
「え？」
「あ……ごめん、何でもない…」
由依はそう言って目を伏せてしまった。
でも、何となく由依の言いたい事が分かった気がした。
「由依」
「……」
「制服デートしよっか？」
「え…」
「ね？」
半ば強引ではあったかも知れないけど、由依は小さく頷いてくれた。
でも、その表情は何処か安心している様に感じたのは気の所為かな？
もしかしたら、由依の家庭財政は私の予想を遥かに上回る程に貧しいのかも知れない。
今日は由依と遊ぶ日だった。
由依はまだ携帯電話を所持しておらず、家には固定電話もないそうなので、連絡の取りようがなかった。
だから、来る事を信じて、待ち合わせ場所に向かうしかなかった。
勿論、ちゃんと制服を着て。
待ち合わせ場所に着けば、由依の姿はまだなかった。
時刻を確認すれば、予定よりも十五分程早く着いてしまった。
近くのベンチに腰掛けて待っていれば、約束の時刻の五分前に由依がやって来た。
「ごめん…お待たせ」
「そんなに待ってないから大丈夫だよ。……それより、手、大丈夫…？」
由依の左手を差せば、由依も自然と自らの手を直視する。
由依の左手は、痛々しく包帯が巻かれていた。
掌は包帯で覆われていて、指先だけが見えている状態だった。
「あ、これね。ストーブの上に置いてあったやかんに触っちゃってさ」
自嘲気味にそう言った由依は、「ドジだよね」と続けた。
そんな由依に違和感を覚えたのは、この時が初めてだったかも知れない。
でも、ここで何を言うつもりもなかった。
「じゃあ、行こ？」
「うん」
だって、由依が何も聞かないで欲しそうにしていたから。
ショッピングモールへと着けば、由依は建物を見上げて目を輝かせていた。
この状況を見る限り、本当に来た事もなければ、見た事もなかった様だ。
由依はしばらくの間、建物を見上げていた。
そんな由依の手を引いて、中へと連れて行く。
色々な店舗が並ぶ店内は、由依にとっては新鮮な様で、時折目を丸くさせながらも、その目は輝いたままだった。
<
/div>
一通り店内を周り終われば、丁度お昼の時間となっていた。
あまりお金を掛けたくない由依の意思を汲み取って、コストパフォーマンスの良い学生向けのファミリーレストランに入る事にした。
ここでも、由依はメニューを見ながら目を輝かせていたけど、結局注文したのは大きめのサラダだけだった。
「サラダだけで良いの？」
「うん。それに、あのサラダ、二、三人前って書いてあったから、結構大きいんじゃないかな？」
そんなものなのかと思って水を一口含めば、由依の注文したサラダが運ばれて来た。
「失礼いたします。グリーンサラダをご注文のお客様は？」
「あ、私です…」
「お待たせいたしまし……！」
「……あ…」
「由依、ちゃん…」
「梨加ちゃん…久しぶりだね」
何と、ウェイトレスの人と由依は知り合いだったらしく、お互いに驚きを隠せないで居た。
でも、由依が小さく笑顔を見せれば、ウェイトレスの人は、由依に勢いよく抱き着いた。
その目には、薄っすらと涙さえ浮かんでいた。
「え、り、梨加ちゃん…？」
「良かった……。…無事で、良かった…」
ウェイトレスの人の声は、私が言うのも何だけど、小さかった。
それでも、ちゃんと聞こえた。
”無事で良かった”って、どういう事…？
鳴かぬなら殺してしまえ春休み
こんばんは〜
愛され美人風オーラのまとい方、
コンサルタントの北見由美です。
今日も、私のブログに
お立ち寄りくださり、
ありがとうございます＾＾
１
２
３
４
5
６
（ここからの続きです。）
前回は、
初恋のお話をしました＾＾
今思い出したら、
なんだか楽しそうだったな・・・
初恋が楽しくってよかったわと
今更のように感じました。
だって、そのあとの
楽しいはずの10代は
モテ指数０どころか・・・
０さえかすんで見えないくらい
マイナス指数だったから。。。
小学、中学、高校と
わたしは、大して楽しいことのない
日々を過ごすことになりますww
なぜに、あんなに
楽しくなかったのだろう 笑
だけど、またやり直したい？って
聞かれたら、それは不思議とないの
だって、今が楽しいからね
日々の小さな不満はあったとしても、
わたしは、楽しい選択をしているし、
やなことは、
すぐ眠って、すぐ忘れるの 笑
いつまでも、グズグズしない 笑
ちょっと筋道それましたが・・・
小学校は1km離れて
財田川を渡って
もう少し行ったところにありました。
小学1年生のわたしにとって、
独りで、その財田川を越えるのは、
ちょっと怖かった。
そんな遠いところまで
まして、歩いてなんて行きたくなかった。
春休みに
試しに小学校までお母さんと
歩いて行ったみた。
その頃は、まだ木造の２階建ての
校舎で、床も机も椅子もダークブラウン
あの昔ながらのですよ・・・
今なら、味があるわって
言えるかもしれないけれど、
小１には、
ただ古めかしいだけで、
戦争に負けた感が満載な感じがして
（その空間だけ昭和２０年代みたいだった）
もう、それだけで気分が萎えた・・・
極め付け・・・
トイレはカランコロンの下駄
（わかります？）
いつも水が少し張ってあって
その下駄、トイレに落としそうで・・・
よっぽど我慢ができない時だけ
トイレに行ったww
そうそう
小学校入学の時
父がちょうど入院してて
なんだか心細かった。
（普段はキライだったのにね。
いなきゃいないで心ボソイなんて
なんて、勝手なんでしょね。
そうね、父との確執はずっとあった。）
入学式が雨だったのも覚えている。
ウキウキ楽しいなんて
全くなくて、不安でどんよりな
小学校時代の幕開けだった。
そして、
さらに、
幼稚園では体験したことのない
苦悩が待ち受けているのでした 笑
（つづく）
(故郷の海水浴場、海の家にて）
*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･’･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･**･゜*:.｡..｡.:*･’･
頑張らなくても、ムリしなくても、
自然と ”えこひいき”されてしまう
〜愛され美人風オーラのまとい方〜
コンサルタント♡北見由美
Amazon 3部門新着ランキング1位
↓↓↓↓↓
春休み 人をむすぶ、街をつなぐ。
広島。
平和記念公園。
千羽鶴がたくさん。
ほとんどが、中学生からの千羽鶴だそうです。
知りませんでした。
２００１年までは、一定期間保管されて、焼却されていたそうです。
２０１６年２月２７日、新聞より。
広島市立小学校、中学校の卒業式で。
卒業証書を。
千羽鶴の再生紙で、作るようになったそう。
祈りを込めておった鶴。
ねがいが、気持ちがこもってますもんね💖
今年、初めて知りました。
私は、まだ広島には行ったことないんです。
今年、中3の孫娘、修学旅行で広島に行って来ました。
その前、小6卒業した春休みにも。
長男家族で広島に。
長男夫婦が、どうしても、子供達を、広島に連れて行きたいという思いだったそうです。
孫娘、二回も広島に行ったのに。
バーバは、何の話も聞かなかった…反省。
他の話もばかり聞いて、楽しかったね〜なんて。
金沢は、戦災にあわず。
大雪はあるけど。
地震も、大雨も…感謝すべきことだけど。
お盆に、長男家族が来るので。
孫娘に。
広島の事、聴かなくては❗❗
そして。
千羽鶴の話もしなくちゃ。
知っとるワァ😄
なんて、言われたりして（笑）
