厳選! 「春休み」の超簡単な活用法8個
4行でわかる春休み
『送り火』
高橋 弘希 著
単行本:120ページ
出版社:文藝春秋 (2018/7/17)
読了日:2018/8/17
内容紹介
第159回芥川賞受賞作
春休み、東京から山間の町に引っ越した
中学3年生の少年・歩。
新しい中学校は、クラスの人数も少なく、
来年には統合されてしまうのだ。
クラスの中心にいる晃は、花札を使って
物事を決め、いつも負けてみんなのコーラ
を買ってくるのは稔の役割だ。
転校を繰り返した歩は、この土地でも、
場所に馴染み、学級に溶け込み、小さな
集団に属することができた、と信じていた。
夏休み、歩は家族でねぶた祭りを見に行った。
晃からは、河へ火を流す地元の習わしにも誘
われる。
「河へ火を流す、急流の中を、集落の若衆が
三艘の葦船を引いていく。葦船の帆柱には、
火が灯されている」
しかし、晃との約束の場所にいたのは、数人
のクラスメートと、見知らぬ作業着の男だった。
やがて始まる、上級生からの伝統といういじめ
の遊戯。
歩にはもう、目の前の光景が暴力にも見えない。
黄色い眩暈の中で、ただよく分からない人間たち
が蠢き、よく分からない遊戯に熱狂し、辺りが
血液で汚れていく。
豊かな自然の中で、すくすくと成長していく
はずだった
少年たちは、暴力の果てに何を見たのか――
「圧倒的な文章力がある」「完成度の高い作品」
と高く評価された中篇小説。
自身の夏休みも終わり、通常通り昨日から復帰した
読書の第一弾となります。
ページ数のわりには内容紹介文のほうがやたらと
長いように思ったりするのは、本作品が最新の
芥川賞(第159回)を受賞したからでしょう。
中学3年生という大人になりかけの、しかしながら
まだまだ精神的なところではコントロールが利かない
年頃にありがちな暴力やいじめというところの力で
存在意義を示そうとする様。
ましてや学年の男子がわずか6人しかいない学級なら
なおのこと閉鎖的な環境がゆがんだ関係を助長する。
物語はその6人目、都会から親の転勤を機に転校した
歩という少年の目を通して語られます。
少しよい子の歩はイジメ頭の子ともうまくやっており、
イジメを受けている子ともまぁまぁの仲、、、
しかし元々ゆがんだ関係にあっただろう前から居た
5人にとって歩は、そのゆがんだ関係を更に複雑に
してしまったのじゃないかと考えてしまう。
>イジメを受けている子ともまぁまぁの仲、、、
と思っていたはずだったが。。。
閉鎖的な田舎町によくあるおかしな伝承に翻弄される
歩の気持ちが手に取るようにわかる作品です。
最近の芥川賞と比較しても読みやすいんじゃないかな。
ただし暴力にたいする嫌悪感は残りますけど。
受賞者、高橋弘希さんの経歴を簡単に。
高橋/弘希
2014年、「指の骨」で新潮新人賞を受賞。
同作で芥川賞、三島賞候補。
17年、『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』で
野間文芸新人賞受賞。
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